絵を描くとは
2次元の世界に3次元の世界を
つくりあげていくということ
平面に立体ができあがってくる
絵を描いていておもしろい過程です。
絵をじょうずに描くコツは、
陰影をつけることです。
普段
わたしたちが目にしている現実のものには
ふちどり線はありません。
光と影があるから立体物と認識でき
それは存在しているのです。
光のつよさ 影のふかさ
光のよわさ 影のうすさ
光のむき 影のむき
描く対象物の
形はどうか
どこにおかれてあるのか
材質はどんな感じなのか
いろんな情報を
陰影であらわすことができます。
光の部分と影の部分
このふたつを
しっかりと観察する
光だけをみても
影だけをみても
正確な像をとらえることはできません。
光と影は
かならず対になっている
光は影を際立たせ
影は光を際立たせる
影があるのは
そこに光が存在しているから
影がふかくなっていくのは
光がつよくなっているから
陰影をつけていく作業は
この世界をいきていくうえで必要なことを
教えてくれているようです。
光だけの世界は存在しない
影だけの世界は存在しない
そして
境界がつくられている
ふちどり線のある世界は
動かないあやつられた世界
絵とは
描くものに
みるものに
多次元の世界を体験させてくれるもの
現実のなかに
次元を超越した世界が描かれ、
その世界のなかに
次元を超越した力を有している
絵と世界とはつながっている
絵のなかにいまを生きぬくヒントがある
そう思え、
ますます絵の魅力にはまっていくのです。