絵とわたし

わたしの名前には、『絵』の文字がはいっています。
物心つく前から、絵を描くことが好きでした。

小学生のわたしは、いつもノートや学校の黒板に絵を描き、漫画家になることを夢みていました。

目に見えないもの。でも、あるもの。

わたしの実家は、自然の中に生かされているという表現がぴったり。大自然のなかにあります。
家のすぐ近くには、自然の神様の祠があり、祖父母や両親は神様をお祀りし、神様がいてくださることに感謝をしていました。

わたしは小さい時から、目に見えない力があることを感じ、それを自然に受け入れて育ちました。

心赴くまま、多感な時代。

高校入学で、実家を離れ一人暮らしをはじめた私は、新生活の
すべてが新鮮で、好きだった絵を描くことも少なくなり、学校の授業以外で絵を描くことはなくなっていきました。

わたしは、絵を描くことより、映画に心奪われていきます。
映像の迫力や美しさに魅了され、映画を見終わった後の爽快さや、逆に後味の悪さ、自分の中に抵抗なく入ってくる人生における学びを感じると同時に、現実に戻されたせつなさや、どうにもならない世界への嫌気・・・押し寄せる様々なものと刺激を感じ、映像とそのメッセージ性が感覚とともに、脳裏に刻まれていきました。

周囲の環境に不満はありませんでした。愛情のある家族、仲の良い友達。しかし、何かが足りない・・・。自分の存在理由がわからなかったわたしは、思考・想像したものを可能にする映像、そして発信できる世界に、夢をみました。そして、何かを伝えたい、表現したいという想いが、沸々と湧いていました。

命と道

しかし、進路を決める頃、誰にも映画に関わる仕事がしたいと言えず、親のすすめもあり、医療の道へすすみます。抵抗はありませんでした。

わたしの祖父は、わたしが小学1年生の時、脳卒中で倒れ、7年程闘病生活を病院でおくり、亡くなりました。大叔父もまた、脳卒中を発症、リハビリの大切さは身近に感じ、わかっていました。

いつしか、私のなかから、芸術への関心は消え、理学療法士として働いていました。

生と死。命と向き合うその中で。

病院勤務中には、頑張り過ぎている人、人生を諦めている人、様々な人に出逢いました。時には、人の死にも遭遇します。そして、大好きな父の病気。父が入院中には、回復してほしいと願い、絵と言葉で綴った手作り日めくりカレンダーをつくりました。願いは届きませんでしたが、余命3ヶ月といわれた命は、3ヶ月を過ぎても輝いていました。

父の死から何年かのち、自分自身もストレスを抱え、病み、職場に行けなくなってしまいました。自己否定、猜疑心、自己嫌悪、・・・、自分を責めるつらい毎日でした。

しかし、自分自身を諦めることはしたくなかったのです。自分を見つめ、自分を知るにはどうしたら良いのだろうか・・・自問自答の日々をおくり、その考えが一冊の本となり出版。それは、父への手作り日めくりカレンダーが原点でした。大切な誰かを想い、絵と言葉をキャンバスに描くことで、小さな何かが優しく心に咲く・・・そんなあたたかな感覚を感じ、自分の命の光が、本来の輝きを取り戻していきました。それとともに、絵に意味やメッセージを込めること、また、自分の気持ちを絵で表現することが、わたしにとって幸せで楽しく、生きる上で重要な意味を持っていると感じ始めるのでした。

そして、子どもの頃感じていた目に見えないもの、精神世界や宇宙・自然界・人間の繋がりに、とめどなく興味があふれ、学び始めます。

学んでいく内に、地球上のあらゆる命が、尊く、美しく、そしてそのひとつひとつがなくてはならない命であることを感じました。この地球で、種別を越えて多くの命と一緒に今を生きていることに、奇跡と感謝を感じるのでした。地球を守っていかなければならない、そんな思いが、幼い頃に遊んだ自然との思い出と重なって湧いてきました。

本当の私、小さな一歩。

本格的に絵を描いてみたいという想いを、もう押さえることはできませんでした。
押し入れの奥から絵の具を引っ張り出し、再び描き始めます。とめどなくあふれるイマジネーションが、絵となり現れました。そして、初めて応募した小さなコンクールで入賞。

私の命とは?

2017年、わたしは車の事故にあい、死に直面しました。
生と死とは紙一重。わたしは、生かされたのだと思います。

そして、この事故のトラウマを解消してくれたのは、やはり、絵を描くことでした。

再度、自分自身を見つめ直し、もう一度、自分に問うのです。
自分の本当にやりたい事は何か?
魂が喜ぶことは何か?

子どもの頃から、自分の生まれた意味やするべきことは何か?自問してきました。
恵まれた環境、愛情のある家族、信頼できる人たちとの出逢い、不自由のない生活。
しかし、何かが足りない。ずっと感じていました。
やっと、自分の使命ともいえることがわかったのです。子どものころから得意だった絵。わたしを幾度となく助けてくれた絵。名前に入っている絵。こんなにも身近にあった『絵』に、やっとわたしは気づいたのでした。

そして、なぜこの日本に、大自然のなかに、わたしはうまれてきたのか、そこにはわたしの人生の目的がありました。

絵に助けてもらい、今度はその絵を通して、メッセージを発信していくことが自分の喜びであり、使命だと感じ、2018年、病院退職。

その後、アーティスト活動を開始。

現在、『オラクルアート』をテーマに、創作活動をしています。

『オラクルアート』とは

古来より自然界には神様がいるとされ、日本人は自然を崇拝してきました。
オラクルアートとは、自然に畏敬の念を抱き、神聖なパワーをこめたアートです。

幸せだと感じられるのは、本来の自分で在るときです。
本来の自分で人生を生きるということは、魂に還っていくということ。

そして、魂は生きながらにして自然に還っていく。
それが真の幸せなのです。

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